恋い焦がれは人間なら必然だろう
ちょうど一年前。
彼女の様子がおかしい、と慌てて一目散に救急へ駆け込んだ炎天下の真昼間。
順を追うのが小賢しく感じる程時の流れを意識するとゆっくりに感じる。はやくしてくれ。なんでこういう瞬間は時が止まった様に感じ、待つ事が嫌になるのだろう。
意識をしないで過ぎ行く時間は余りにもはやいのに。
歩くことを諦めた、のようだ。
呼ばれ駆け足でよってきた診察員の診断の結果は
全治1ヶ月。
その間の面会も許されない時代を築いた我々、人間を恨む一面であった。何故待つ必要があるのだ。
そんな待ちに待った面会日。
無事元気な姿を見せてくれた彼女は輝いていた。
しっかり時間を意識して行動する彼とは
息ぴったりでどんな困難でも
乗り越えられる、いわば、パートーナーとまで自負していた。
しかし時の流れというものは時に残酷で、鋭利な牙を突き立てた、
またもや
1ヶ月のお別れだった。あまりの早い出来事に頭の整理がつかない。
冷たく当たってしまった私が原因であった。
この敬愛の念を胸にしまい、
焦がれ、いとしんだというにも関わらず、失敗は犯すものです。
それでも君への気持ちは変わらない。
昨日の電話でわかったよ。
毎年するんだね。オーバーホール。