〜ワイン〜思いもよらぬ出会いはピーコックだった。
今じゃ当たり前に、気づけば町に普及しているお飲み物の一つにワインがあがるだろう。
日本ワインの著しい品質の向上も加え世間の色は葡萄色に染まってきてる。
気づけば身の回りの生活の色として溶け込んできています。
ワインショップは昔こんなにあったっけというぐらい立ち上げられ、実家の近くの駅ビルの中にはエノテカなんてワイン販売店もできた。スーパーにも売っているし今となれば、コンビニにだって見るようになって浸透してきています。
それは多様化する日本社会の中でのニーズ年々高まって来ていると言うことでもあると思う。
中食文化のこの国では所謂、自宅で気兼ねなく飲むお酒「宅飲み」なんて言葉は自分の世代が高校生ぐらいの時から流行っていた。
お金がなくても気の許せる仲間たちと自宅でおつまみやスナックなんかを頬張りながら時には、出来合いの料理を電子レンジで温めて、それと一緒に飲んで楽しむという結果のために、酔っ払いの過程を代償にして今まで生きてきた。TPOによってはその状況も悪くないが、なぜみんな酔っ払いたいがために、高アルコールのものを飲んで飲まれるのを許容してそれを楽しむのか今になると不思議である。もちろんそれを目的としていた私もだ。
そんな私を、その状況を変えてくれたのはワインであった。
幼い頃は(今でもそうだが)お酒への関心は一切なく泥酔ツールだったお酒を美味しいと思ったことがなかったがそれはレストランで飲んだお酒がきっかけで変わった。
それがワインだった。
飲む時間、飲む場所、飲むグラス、飲む時の体調、先ほど飲んだ時と温度で変わったり色んな顔を持ったまるで色を自在に変える鮮やかなカメレオンみたいについ見惚れてしまった。
今でもたくさん買い漁ったり、しっかり吟味して選んだり楽しんでいる。
私はコンビニやスーパーのワインは少し懸念していた所もあった。エビチリが中華ではないが日本人が好むように、ワインにも長旅をして日本に来てイキイキしてるワインもあれば、そうでないワインもいまだにたくさんある。
ワインが作られた土地のワインを飲むとなるとやはり日本では飲めない。熱劣化だってあるし何よりもワインはとてもデリケートで丁重に扱うべき代物だあって、決して雑に扱われるべきではないのは、青二才が言うまでもない。
だから輸入ルートによっては、とてつもなく雑に扱われてるケースがあって、どうしても
味わいが単調になってることが多いと思っていて、たまたまのんだワインはそうであっった。
この前までは。
今だからこそ、地球温暖化の原因で寒すぎて葡萄生育なんて不可能なんて言われてた場所でも素晴らしいワインはたくさんできている。
そのことにまず敬意をもって、
作っている様々な人の思いが夢が詰まったお酒がワインだと思う。生産者集大成であり人生である。
ビジネス目線で売られたワインに愛情などが沸くことはあまりないが、美味しいと思ったのはこの600円でこのクオリティに驚かされたからだと思う。
まさにデイリーという言葉にぴったりだ。