飲食店だけに限らないけど。
昔のフレンチとかイタリアンは詳しく知らなくて、おとぎ話みたいな卓上の空論でしかお話はできないけど、浮かぶのはコテコテのイメージ。メインには脂ののった肉に濃厚なジュのソース。
軽めの前菜にメインを食べれば、心もそれ以上にお腹はたっぷり。満腹中枢は即座に満たされ、眠りへと誘う。動物的だったと思ってる。しかし、今では、レストランにいけば、なかなか味わうことのできない料理だったり、見たことのない調理法にきれいな盛り付け。それをアコードするようなお皿でとまさに五感で味わうレストランが主流だと思ってる。
そんな中でもクラシックに伝統に重んじて仕上げるレストランもまだ数多くあると思う。
アラカルトで一口食べればこれは?と衝撃で絶句し、二口目には感動、三口食べたら愛しいく感じるような衝撃な料理を楽しめる。
けど、時代は残酷なまでに流れて、人びとの思考も嗜好も変わってきた。
それは私も、といいたいが私が生まれてきたときにはすでに変わってきている。
もう一回言うと、まだクラシックな店もたくさんあると思う。
少量多皿
なんて文化が根強く築いてきた。
色々な食材を様々なvariationで。ネットワークで簡単に発信できる現代ならではの趣向だと思う。
おまけに日本人の胃袋の大きさにも国民性にもぴったりで。
ひとつに絞るのが苦手な私達且つ、色んなものへの欲求にも夢を叶える素敵なプレゼンテーション。
それは一つの衝撃ではなくて、
電話の応対(今はネット予約が主流だけど)から、入り口での対応、食前酒から、オーダーテイク、料理の味に雰囲気に、サービスから全てを加味して総合評価をネットで簡単にアップする。それも恐ろしく簡単に。
結果として
みんな評価をあげるために切磋琢磨、実在する見えないお客さんにサービスをする。
目の前のお客さんにはもちろんしてるんだけど、向いてる方向が目の前のお客様よりネットのお客様に。
複雑な店は確実に増えています。
そんな店ばかりじゃないけど、もっと目の前のことに一所懸命なのが伝われば私達にも複雑だけどわかりやすいのに。
そんな生意気なことを考える人が増えたからそうなってきたのかもしれないね。
なんて思った1日の始まりは夜を迎えました。
楽しい楽しい。