TVに収録された直後
の都内、某区の銭湯の反響は賞賛の嵐におぞましいぐらいの人間の天使と悪魔が移り替りで交じり、血と汗と涙と渇望と食欲と性への興味とか全てが結晶になって現れててとても人間味あってよかった。
なんかながったらしく話すのが私の性なのか、対して言葉も知らないましてや、馬鹿っぽい内容をオブラートに包んで素敵に解釈してくれることを願う。
大正時代からつづく百年の長い歴史を刻み、今日まで変わらぬご愛顧とともに続けてきた昔ながらの銭湯。
リニューアルする前に何度か通ったことはあったのだが、私は運をつかみ損ねてたみたいでその銭湯に気付かぬまま家のモニターに目を通していた。
総額一億。
詳しい値段は公には発表されなかったがそれぐらいはかかって改装した。
とお話しするのは三代目、娘様の旦那さん。
昔ながらの古きゆかしき雰囲気は残しつつ、銭湯でよく見る絵があるじゃないですか。その描かれてる絵を昔ながらのこの街並みと現在のテクノロジーがすぐ隣にある街をフュージョンさせた絵が描かれてる背景を見てほしいとお話しするのは、私。
きっと四代目もそう思っていると思います。礎を築き上げてきたこちらの銭湯の大改革には相当な困難がついて回られたと見受けられます。
どこも変わらぬ一律470円。
サウナは確か、450円ぐらい。
バスタオルだったりドライヤーにもお金が必要になる。それに加えて、店員には活気はひとつもなかった。そこも現代の風潮なのかと思うと、少し寂しい夜でした。